乳がんと運動・ストレスの関係は?

■乳がんと運動

閉経前の女性について、運動が乳がん発病リスクを低下させるかどうかははっきりわかっていません。

しかし、閉経後の女性では、定期的に運動を行ったほうが乳がん発病リスクが低くなることがほぼ明白という調査結果があります。

運動は、体内の性ホルモン濃度やエネルギーバランスに影響を与えることが知られています。女性ホルモンは乳がん発病リスクと密接な関係があると考えられているので、日常生活における運動量と乳がん発病リスクとの関連について以前から興味がもたれ、数多くの研究が行われてきました。

これまでの報告をまとめてみると定期的な運動を行っている閉経後の女性では、運動量の少ない女性と比べて、乳がん発病リスクが低くなることはほぼ間違いないといえます。一方、閉経前の女性では、運動をすることで乳がん発病リスクが低くなるかどうかは結論が出ていません。

代表的な研究では、余暇の過ごし方や仕事での運動量によって、人を4つのグループに分けて、それぞれのグループでの乳がんの発病率を調べています。

余暇の過ごし方では、
①主に読書やテレビをみるなど座っていることが多い人
②週のうち4時間は散歩やサイクリングを行う人
③週のうち4時間は健康維持を目的とした運動を行う人
④週のうち数回は精力的にスポーツ競技を行う人、に分けて調べられました。

その結果、余暇の運動量の増加に応じて乳がんの発病率の低下が認められ、定期的に運動を行うグループは、ほとんど運動を行わないグループに比べて、乳がんの発病率は約3分の2に低くなることがわかったのです。

また、仕事の内容でも同様の結果が得られ、運動量が多い職務内容、肉体労働を行う人は、事務職などの運動量が少ない人に比べて乳がん発病率が低いことがわかりました。

一方、ある程度以上激しい運動をしても、乳がんの発病率の低下には限度があるという報告もあります。したがって、乳がんの予防のために激しい運動が必要だというわけではありません。

定期的な軽い運動(少し汗ばむぐらいの歩行や軽いジョギングなどの有酸素運動を毎日1O~20分程度)を心がけるのがベストなバランスです。閉経前の女性でも、肥満や生活習慣病の予防にもなります。

■乳がんとストレス

ストレスが乳がん発病リスクを高めるかどうかははっきりわかっていません。また、個人の性格と乳がん発病リスクとの間にも、明らかな関連性はありません。

現代社会において私たちはさまざまなストレスにさらされています。こうしたストレスが、乳がんを含む多くの病気の原因となっているのではないかとの声がよく聞かれます。また、1人ひとりの性格が乳がん発病リスクと関連するかにも関心が集まっています。

ストレスが乳がん発病に与える影響を研究した報告は数多くありますが、その結果は一致していません。ある研究では仕事上のストレス、生活上のストレス、家族介護にかかわるストレスを取り上げ、これらのストレスと乳がん発病リスクとの関連をみていますが、ストレスの強さと乳がん発病リスクとの間には関連はありませんでした。

しかしその一方で、ストレスを経験していた女性は経験していなかった女性に比べ、約2倍乳がん発病リスクが高くなったという報告もあります。このように、ストレスと乳がん発病リスクとの関連についての見解は一定していません。

その理由としては過度の心理的ストレスは健康に好ましくない影響をもたらしますが、適度な心理的ストレスは逆に人が健全に生きていくために必要なものとされるなど、ストレスの概念が一様ではなく、それに対するからだの反応も一定でないことが挙げられます。
性格と乳がん発病りスクとの関連も以前から関心をもたれていますが、現在までの研究結果では、性格と乳がん発病リスクとの間に関連はないと結論づけられており、「乳がんになりやすい性格」というものはありません。

こうした心理社会的な要因と乳がん発病りスクとの関連については、まだまだあいまいな点が多く、明らかなことはいえないというのが現状ですが、高い関心が寄せられている分野でもあり、現在でもさまざまな研究が行われています。


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