乳がんの放射線治療の目的と進め方

乳がんの放射線治療の目的と進め方

放射線療法では、放射線を照射することにより
細胞の中にあるDNAの二重鎖を切断し、
がん細胞の増殖を防ぎ、死滅させます。

外科的手術や化学療法よりも体への負担が少なく、
他の種類のがんの治療にも使われています。

「放射線をあてる」と聞くと、
ちょっと跨踏するかもしれませんが、
実際は熱さも痛みもありません。

最近では的確な量を、がん細胞や周辺に
確実にあてる放射線照射の技術も向上しています。

放射線療法は局所療法として、
乳がんにも高い効果をあらわしています。

ただし、妊娠中の人や過去に乳房やその周辺に
放射線照射を受けている人は原則できません 。

開始にあたってははじめにCT撮影を行い、
照射箇所を特定し皮膚に印をつけます。

この際、乳腺以外の胸部の臓器(心臓や肺)に
放射線があたらないように照射方法を計画します。

■乳房温存手術後の補助療法

乳房温存手術後、最終的な診断(手術後の病理診断)を行い、
乳房内にがん細胞が残っていないことを検査します。

しかし手術で温存した正常な乳房そのものは
病理検査できませんから、
切除したがんの部分から推測するだけで、
実はがん細胞が残っている可能性もあります。

そこで手術後、放射線療法を行うことで
残っているかもしれないがん細胞を攻撃し再発を予防します。

乳房温存手術と放射線療法をセットにすると、
乳房内再発を予防する効果があることは、
世界中の多くの研究で明らかにされています。

これを治療効果のエビデンス(実証)があるといいます。

放射線療法は通常は外来で、手術後3~4週間目から始めます。

周囲の正常組織への影響も考え、
1回の照射量を2グレイほどに抑え、
週5回×5週間=計25回に分割し、
全体で5Oグレイを照射します。

照射時間は1日1回1~2分で、
着替えや移動の時間を含めて15分ほどで終了します。

多くの施設では、5日照射して2日休むため、
5~6週間の通院が必要になります。

まれに手術後の病理診断の結果、
摘出した部分の断端(縁)のごく近くに
がん細胞が発見されるケースがあります。

このときは断端に近い、温存した部位にも
がん細胞が潜んでいる確率が高くなります。

そのため「ブースト照射」といい、
この範囲を対象に総量で1Oグレイの照射を追加します。

そのほか、腋窩リンパ節や乳房以外に
がん細胞の広がりがあるときは
手術所見や手術後の病理診断の結果を検討し、
胸壁、鎖骨周囲、わきの下などにも
照射を行うことがあります。

■乳房切除術後の放射線治療

乳房切除術後は原則として放射線療法は必要ありませんが、
切除したシコリが大きく筋肉の一部に入り込んでいたり、
腋窩リンパ節転移が4個以上あった場合は、
手術後に胸壁、鎖骨周囲、わきの下に
放射線を照射することがあります。

これにより局所再発を減らすことができます。

また、手術前に放射線療法を行って、
がんを小さくしてから手術を行う場合もあります。

■骨や脳への転移での症状の緩和療法

がん細胞の全身への転移では、
転移先の臓器によって症状が異なってきます。

乳がんが転移しやすいのは肺、肝臓、脳、骨です。

このうち脳と骨の転移に対しては放射線療法が効果的です。

脳への放射線の照射には、
がんのある部分だけを対象とする「定位照射」と
脳全体を対象とする「全脳照射」があります。

骨では、重さが加わることで
骨折しやすい部位や痛みのある部位に照射し、
骨折を予防したり痛みを軽減したりします。

また骨折により神経を圧迫する可能性のある
骨の部位への放射線照射も効果があります。

■手術が不可能なときの局所療法

がんが進行してシコリが大きくなると、
皮膚の外に出てきて潰瘍をつくったり、
出血することがあります。

こうした症状は手術で解消できます。

しかし、シコリの状態や高齢で体力がなかったり、
他の病気との関係など、手術が不可能な場合もあります。

こうしたときには、局所療法として
放射線治療を検討します。

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