抗がん剤の副作用にはかなり個人差があり、
重い人から軽い人、中にはほとんど症状がない人もいます。

そこで、抗がん剤の効果と副作用を
あらかじめ遺伝子などで診断し、
無駄な副作用をなくそうという研究も進んでいます。

しかし、まだ実現には至っていないのが現状です。
その一方、副作用対策は進歩してきました。

■吐き気や食欲不振

患者の多くが経験するのが、吐き気などの消化器症状です。

吐き気にも、治療開始後すぐに起こる急性期症状と、
2~3日たってから起こる遅延性のものがあります。

急性期の吐き気には、今はいい制吐剤
(5-HT3受容体拮抗剤)があるので、
これとステロイド剤を組み合わせることで
かなりコントロールできます。

遅延性のほうは、今のところステロイド剤が中心ですが、
近い将来には新しい制吐剤も出ると期待されています。

また、患者さんの中には、
以前受けた抗がん剤治療がトラウマになり、
精神的な問題で吐き気を催す人もいます。

この場合、制吐剤は効かないので安定剤や睡眠剤、
カウンセリングなどの対策になります。

抗がん剤の点滴を受けるときには、
音楽を聴くなど、できるだけリラックスしましょう。
また、食欲不振だと脱水を起こす心配があるので、
水分は十分にとりましょう。

■脱毛

アンスラサイクリン系やタキサン系の抗がん剤を使うと、
ほとんどの人に脱毛が起こります。

残念ながら、これを防ぐ手だてはないのですが、
精神的なダメージは工夫しだいで軽くできます。

治療前に髪の毛は短くしておくと、
脱毛が目立たなくなります。

バンダナや帽子などで髪の毛が下に落ちるのを防いだり、
あらかじめ「かつら」や「ウイッグ」など、
気に入ったものを用意しておくとよいでしょう。

メーカーでもいろいろな工夫をしています。


■白血球の減少

白血球の減少もよく起こる副作用です。

患者自身はあまりつらいとは感じないのですが、
白血球が減少すると感染症にかかりやすく、
また重症になりやすくなります。

しかし、白血球が減少するのは2週間ほどで、
乳がん治療では、それほど重い感染症に
かかる率は高くありません。

たいていは、抗菌剤で対応できます。

それでも十分でない場合は、
白血球を増やす薬を使うこともあります。
しかし、かぜや食中毒には十分注意しましょう。


■口内炎

つらいのが、口内炎や皮膚・粘膜の炎症です。

特に口内炎は飲食物がしみたり、
ひどくなると口を開けるだけで
痛みに襲われたりすることもあります。

こうなると、食事がとれなくなるので、
抗がん剤治療にも影響がでてきます。

炎症を抑えるうがい薬や軟膏が使われますが、
どうしても我慢できないほどひどい場合は
抗がん剤を一時中断することもあります。


■しびれ

最近、タキサン系の抗がん剤による
手足のしびれなどの抹梢神経障害が問題になっています。

感覚が麻痺したり、しびれてじんじん痛むといった症状です。

残念ながらまだ対策はないのですが、
あまりしびれが強いときは、
抗がん剤を減らしたり、治療を中断することもあります。

しびれ自体は、治療が終われば少しずつ回復していきます。

感覚が麻痺するので、熱いものや冷たいものに
素手で触らないように気をつけましょう。


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