乳がん検診が普及するにつれて、シコリとしてさわらないような非触知乳がんが診断される時代になりました。また、MRIによって、どこまで乳管内進展があるか予測できるようになりました。

ラジオ波焼灼治療とは乳管内進展のない乳がんを対象として、専用の電極針をしこりの中に留置して、ラジオ波発生装置によって発生するジュール熱で乳がんを焼いて治療する方法です。この方法は、肝細胞がん(肝がん)では、保険適応されて実地医療として行われています。

大半の肝がんは肝炎ウィルスによって、慢性肝炎から肝硬変へ移行する時期に発生します。ウィルスは全身に存在しますから、肝がんを切除した半数の患者さんで新たな部位に肝がんが発生します。

そのため開腹する手術に比べて、ラジオ波焼灼治療はまさしく低侵襲治療であり、繰り返し治療することができる点が優れていますし、肝がんの生物学的な特徴に合った治療法であると言えます。

一方、乳がんはウィルスによるがんではなく、遺伝子変化の蓄積と食生活の欧米化に伴って増加しているがんです。確かに温存した乳房に新たに乳がんが発生することも稀にありますが、適切な手術であれば乳がんの手術は1回限りです。

そのため乳がんにおけるラジオ波焼灼治療は1回限りで、乳房内の再発率が手術と同じ成績でなければ、治療法として成立しません。そこで、限局した乳がんを対象にラジオ波焼灼治療が臨床試験として試みられています。

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