手術や放射線治療の後に、
腕や脚にむくみが生じることがあります。

ふつうのむくみは、一晩眠れば翌朝には
解消しているものですが、むくみがひかず、
腕や脚が少しずつ太くなる進行性のむくみを
リンパ浮腫といいます。

リンパ浮腫は、外科手術でリンパ節を切除したり、
放射線治療でリンパ管が障害されることで、
老廃物を運ぶ役割をするリンパ管の働きが悪くなり、
皮下組織に体液がたまってむくみが生じるものです。

がん治療後の後遺症として、とくに多いのは、
乳がん術後の腕のリンパ浮腫と、
子宮がん、卵巣がん、前立腺がん、
陰茎がんの術後の脚のリンパ浮腫です。

また、胃がんや大腸がんの術後に、脚に起こること、
頭頸部がんの術後に頭や顔に起こることもあります。

むくみは、治療後すぐにあらわれる場合もありますが、
数年が経過してからの場合もめずらしくありません。

初期の症状では、皮膚に違和感を感じたり、
軽いむくみが出たりする程度ですが、放置すると、
むくみが増して腕や脚がどんどん太くなっていきます。

さらには、体液の中に含まれるタンパク質や老廃物の影響で、
皮膚が厚く硬くなる象皮病になったり、
炎症が起こりやすくなることもあります。

少しでも不安を感じたら、すぐに受診しましょう。

最近では、リンパ浮腫の治療への関心が高まり、
リンパ浮腫の専門外来を設けている病院が増えてきています。

外来の名称や、リンパ浮腫の診療を行う診療科は
病院によって異なりますので、治療を受けた病院や、
がん診療連携拠点病院の相談支援センターに問い合わせて、
相談窓口や、専門外来などについて確認しましょう。

なお、リンパ浮腫の治療は、
日常生活に支障を来すほどの苦痛や、
合併症などで対処が必要な場合には、
手術を行いますが、多くの場合は、
「スキンケア」「リンパドレナージ(リンパマッサージ)」
「圧迫療法」「運動療法」の4つを組み合わせる
複合的理学療法を自分で行います。

早期の方が回復しやすいのは当然ですが、
どの時点からでも、適切なケアを始めれば必ず改善します。

そして、ケアを続ければ悪化を防ぎ、
よい状態を保つことができます。


■複合的理学療法

リンパ浮腫の可能性があると感じたら、
リンパ浮腫の診断や治療を行っている病院を
受診しましょう。

病院は、主治医や看護師、
相談支援センターなどが教えてくれます。

手術が必要ない場合は、基本的に、
以下の4つを組み合わせる複合的理学療法が
中心になります。

自分で行う療法ですが、
正しい知識を身につける必要がありますので、
自己流では行わず、必ず指導を受けましょう。

・スキンケア

リンパマッサージをする間、皮膚の健康状態
(皮膚の乾燥や熱を帯びていないかなど)をチェックする

・圧迫療法

リンパマッサージによってむくみが軽減したら、
その状態を保つために、弾性包帯や弾性ストッキング、
弾性スリーブを着用して圧迫する

・運動療法

弾性ストッキングや弾性スリーブを着用して運動をすると、
リンパの流れをより促進させる

・リンパドレナージ(リンパマッサージ)

リンパ管をゆっくり刺激しながら、
リンパの流れを誘導して、むくみを緩和させる

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