転移した子宮体がん、
進行した子宮体がんの治療方法とは

子宮体がんのほとんどは、
子宮の内側をおおう膜(子宮内膜)に発生する
「子宮内膜がん」です。

このがんは50歳代~60歳代に多く、
欧米型の脂肪分の多い食生活を送る女性が
なりやすいとされています。

比較的転移しにくいがんとされていますが、
進行すると卵巣や膣、膀胱、直腸に広がります(局所進行)。

さらに、肺や肝臓、脳、骨などの離れた臓器に
転移することもあります(遠隔転移)。

また、おなかの内側(腹腔)や
臓器を包んでいる腹膜に
がんが点々と転移することもあります。

これは「腹膜播種」と呼ばれます。

■進行がんの治療

子宮体がんは、放射線や抗がん剤による治療効果を
あまり期待できないがんです。

そのため、治療の中心は手術となります。

局所進行がんに対しては、
がんのほとんどを切除できると考えられるときは、
手術を検討します。

手術後、化学療法(ホルモン療法を含む)や
放射線治療を追加すれば、
ある程度の延命を期待できるようです。

手術ができないときには、
放射線治療か化学療法を行います。

放射線治療は外部照射と内部照射を組み合わせます。
しかし子宮体がんは放射線を照射してもあまり効果がなく、
放射線治療を行うべきかどうかは
医師の間でも意見が分かれます。

前述のように、子宮体がんに対しては
抗がん剤も効果が低いとされています。

しかし最近、ドキソルビシンやパクリタキセル、
プラチナ製剤(シスプラチン、カルボプラチン)などは
ある程度の治療効果を期待できることもわかってきました。

がんが女性ホルモン(エストロゲン)に反応して
成長していることがわかれば、
別の女性ホルモン合成剤である
プロゲステロン製剤を使用することがあります。

最近では、化学療法と放射線治療を並行して行う
化学放射線療法も試みられていますが、
いまのところ治療効果についてはよくわかっていません。

遠隔転移を起こしているときには化学療法を行います。

転移が肺のみで、しかもがんの数が少なく
かつ小さいときにのみ、がんの切除を検討します。


■再発の治療

子宮体がんが最初の治療時に
子宮内にとどまっていた場合は、
治療後に再発しにくいとされています。

しかしその場合でも、治療した部位の周辺に
再発することがあります。

このとき可能ならがんを手術で摘出し、
化学療法や放射線治療を追加します。

手術は行わずに放射線治療のみを行うこともあります。

がんが大きく成長していたり、
完全に切除できそうもないとき、
あるいは遠隔転移や腹膜播種を起こしているときには、
化学療法を行います。

肺のみに小さながんが再発した場合は、
手術を検討することもあります。


■緩和療法

子宮体がんは骨盤などの骨に転移しやすく、
その場合、患者は強い痛みを感じます。

またがんが大きくなると、
骨盤内の臓器や膣から出血することもあります。

こうした症状を抑えるには、
再発部位への放射線照射が有効とされています。


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