「がんと共に生きる」とは?


「がんと共に生きる」とは?

これまで、何冊もの「がんの闘病記」や
闘病に関するエッセイなどを読んできました。

その中で、どうしてもひっかかるキーワードがあります。

それは・・・「がんと共に生きる」ということ。


確かに、体の中のがん細胞をゼロにすることはできませんし、
ゼロになったかどうかを確かめる術もありません。

ですから、全てのがん細胞を消滅させようとする努力は
正しい努力とはいえません。

そういう意味では、誰もが、がん細胞を身体の中に
抱えたまま生きることになります。

つまり、結果的には「がんと共に生きている」のです。

そう、あくまで「結果」です。

しかし、「がんと共に生きる」ことを
目的にすることにメリットはないと考えています。

なぜかというと、「がんと共に生きる」という言葉には
「がんに対する諦め」のニュアンスを感じるからです。

「一生、治せないから、死ぬまでがん患者であることを
 受け入れなければならない」という気持ちが、
その言葉に含まれている気がするのです。

すでに全身ががんに侵され、
身動きもできない、という状態であれば、
その気持ちに達するのはしかたがないことだと思います。

ですが、たとえ余命宣告を受けていても、
まだ食事ができ、体が動くのであれば、
「がんと共に生きる」ことを目指すのは、
良い選択だとは思えないのです・・・。


がんという病気は、色んなものを気づかせてくれる病気ですが、
それでも決して、歓迎するべきものではありません。

がんになった人の仕事、笑顔、未来、希望・・・
それらの大切なものを奪おうとする「敵」です。

自分自身が「共に生きよう」と考えていても、
がんは、そんなことを1%も考えていません。

何も考えずに、好き勝手に増殖をします。

宿主が死んだら、自分も死ぬ、ということすら
理解できずに増殖を続ける「憎むべき敵」です。

1%でも、治せる可能性があるのであれば・・・
そして、「長く生きたい」と思うのであれば・・・

そんな敵と「共に生きる」ことを目的にすべきではなく、
断固として「勝つことを目指して闘う」べきなのです。

「がんを治す生き方」でもお伝えしたとおり、
勝つ=「がんの完治」=がんが増殖をしないことであり、
がん細胞をゼロにすることではありません。

がんと闘い、勝つことで、
「がんと共に生きる」という結果に繋っていくのです。


ですから、「がんと共に生きる」というのは、
あくまで結果であり、目的にするのはふさわしくありません。

目的は「がんと闘い、勝つ」ことです。


がんと人類の闘いは、すでに長い歴史になりましたし、
これからも続きます。

色んなことを、色んな表現で口にする人がいますが、
自分の中の「軸」はブラさないようにしましょう。


この記事を読んでくださったあなたが・・・
あるいはあなたの家族や大切な方が・・・

がんに勝つことを心より祈っています。