手術のセカンドオピニオンなら、放射線腫瘍医へ


手術のセカンドオピニオンなら、放射線腫瘍医へ

世界のがん治療と、日本のがん治療との
最も大きな差は「放射線治療の浸透度」だといえます。

日本は「手術偏重」が大きな国で、
どんながんでも「まずは手術」だといわれます。

例えば、1~2期の子宮頸がんの場合、
欧米では8割が放射線治療で、日本では7割が手術です。

しかも、このケースにおける生存率の差はありません。

つまり結果は同じなのに、
日本では、排尿障害やリンパ浮腫のリスクが高い手術が
選択されているということです。

この原因は、放射線治療に関する専門的な知識と、
知識を持った医師の不足が招いたものです。

アメリカにはおよそ5000人の放射線腫瘍医がいますが、
放射線治療があまり評価されてこなかった日本には、
500人ほどしかいません。

がんの標準治療の中で、最も技術の発達の恩恵を
受けられるのが放射線治療です。

昔は、放射線が正常細胞にもたくさん当り、
ただれや炎症などを起こす副作用が問題視されましたが、
現在では、がん細胞にピンポイントで照射する技術が発達し、
大きな副作用が起きる確率が下がってきています。

1.同じ部位に二度の照射ができないこと

2.局所的な治療なので、それだけで再発や転移を防げるわけではないこと

3.治療後、数年経過してから晩年型の副作用が起きることもある

など、問題点がいくつかあるのは事実です。

ですが、何でも手術しようとする日本の医療の中で、
手術よりもリスクの小さい放射線治療をうまく活用することは
とても大切なことです。

日本では、外科vs放射線という対立構造があり、
外科の医師が放射線治療を推薦することはまずありません。

外科の医師は、外科手術が最良だと考えているので、
セカンドオピニオンを同じ外科の医師に求めてもムダになります。

必ず「手術」という回答になるからです。

初めての手術であれ、再発や転移の治療であれ、
手術の方法や内容に不満がある場合は、
「放射線の専門医(放射線腫瘍医)がいる病院」に
セカンドオピニオンを受けることが大切です。


では、どこに放射線の専門医がいるか、ということですが、
医師も色んな病院を渡り歩くので、
最新の情報を捕捉するのはとても難しいです。

参考になるのは、放射線治療の設備や実績によって
認定される「認定放射線治療施設」です。

この施設には、放射線専門医がいる可能性が高いです。

検索するには、このサイトの右サイドの地図検索が使えます。

日本放射線腫瘍学会

また、このサイトには、「専門医」の名簿もありますが、
名前だけで所属先が載っていないのが難点です・・・。

放射線専門医を探すなら、まずは「認定放射線治療施設」に連絡し、
「放射線専門医(腫瘍医)はいますか?」と尋ねることが最良の手段だと思います。


もうひとつ、有益なサイトは「女性放射線腫瘍医の会」という
ホームページです。

乳がんや子宮がんなどの治療を相談するには
ちょうどよいと思います。

女性放射線腫瘍医の会


「そんなに広範囲に手術しなければならないの?」と
疑問に思ったら、リスクの低い放射線治療の可能性を当ってみましょう。