子宮体癌の患者さん「ユキさん」の事例をご紹介します。

 

「どんな治療を受けるか」は、命の長さや
その後の人生のあり方を左右する重要な決断です。

後悔しないためには、医師の言いなりにならず、
しっかりと情報を集め、最後には自分で決断することが大切、
ということをレポートやメールサポートでお伝えしてきました。

しかし、そう思っていても、医師や周りの意見に流されてしまう・・・
ということが多いのが現実だと思います。


今日、紹介するユキさん(仮名)は、
悩みながらも自分の決断を貫き、
大切な体を過剰な治療から守ることができました。

このブログを見ていらっしゃる患者さんやご家族に、
とても勇気と知恵を与えてくれるケースですので、
ユキさんに快諾していただき、その経緯と結果を紹介しますね。

(※実際には、かなり長いやりとりがありましたが、
  重要な情報のみに絞って掲載しています)

 


【患者さんのプロフィール】


■患者さんのお名前:ユキさん(仮名)

■年齢:40歳

■がんの種類:子宮体癌

■進行度:→ステージIb期

■がんの告知:2011年12月


【これまでの治療の経緯と医師の診断】

不正出血、極度の貧血により病院で検査を受けた結果、
子宮体癌だと告知を受ける。

告知直後より、ホルモン剤を服用するものの、
効果は現れず、子宮癌組織診の結果、癌は消えなかった。

医師の治療方針は
「子宮の全摘出、両卵巣の摘出、骨盤リンパ節かく清」。

この方針は、ガイドラインにのっとった「標準治療」。
リンパ節への転移は見られないため、
広範ではない手術はできないものかと医師に相談するもNOという回答。

「癌を甘く見てはいけない」と言われる。

どうしても子宮を温存したい場合は、抗がん剤の点滴投与になる。
(ファルモルビシンの5日間連続点滴×4か月)

抗がん剤の効果がなければ、手術になる。

このように最初に抗がん剤治療をやるケースは皆無で、
治療法も確率されていないし、検証結果もない。
よって、大変危険であり、やってはいけない、と言われる。

 


【本村ユウジへの相談の内容】

主治医からは・・

「80%は手術で治る実績があると経験のある医者が言っているのに、
自分の判断でみすみすその機会を逃して、
時間を無駄にしようとする考えが理解できないし、時間がもったいない。

後で後悔して、何で先生強く勧めてくれなかったのですか!と
泣いても責任を持てない事を了承して下さい。

化学治療や手術の副作用、後遺症より、一番怖いのは癌ですよ。
後遺症の心配より癌の心配をするべきだ」と言われた。

セカンドオピニオンは大学病院からクリニックまで
6箇所行ったが、標準治療の事以外に触れてくれる人はいなかった。

又、「40歳過ぎて子宮はもういらないでしょう。」等、
病気に関係ないことまで、心無いこともたくさん言われた。

家族も手術を勧めるので、
精神的に不安やストレスを感じてきている。

子宮体癌はステージを問わず、手術になるとされているが、
まだ初期の癌なのに、健康な卵巣、骨盤リンパを切除、
又は、抗がん剤を投与して苦しみに耐える必要は本当にあるのか?


・・・という相談でした。

つまり、医師のいうとおりの治療を
本当にしなければならないのか、ということでした。

 


【本村ユウジの回答】

がんを甘くみるわけではないですが、
手術のダメージも甘くみることはできません。

子宮と卵巣の全摘出、骨盤のリンパ節の切除というのは
残りの人生を左右する大手術です。

リンパ節を切除する、という点だけでも、
治すことのできない「リンパ浮腫」などに
ずっと苦しめられる可能性もあります。

かといって、がんが大きくなり、悪化して
転移をしてしまえば、命に関わることになります。

では、どうすればよいか?

ユキさんの、今のがんの状態を冷静にみて、
打ち手を考える必要があります。

子宮体がんのG1で1b期というのは、
緊急的に治療を要するような危険な状態ではありません。

また、子宮頸がんと違い、
食生活や生活習慣の影響を強く受ける部位です。

切らずにおいても、必ず増悪、転移するわけでもなく、
身体を健康にしていく途上で、進行がストップしたり、
縮小したりする可能性もありますし、
実際にそういう例があると聞いています。

もし、私がユキさんの立場なら、
食生活と生活習慣の改善をしっかり行い、経過観察します。

もちろん、絶対に進行を止められるわけではなく、
努力の甲斐なく、腫瘍が大きくなってしまう可能性もあります。

ですが、今、子宮や卵巣を失うリスクに比べたら、
「手術しなくて済む可能性がある」というのは大きなメリットです。

既に方針が示されているように、
子宮体がんの場合は、腫瘍が小さくても大きくても、
手術する場合は全摘出になってしまう可能性が高いのです。

今のステージとグレードでは、数か月や1年くらいで
転移を起こしてしまうほどの悪化は考えられません。

切開しないと正確なステージは分からないのは事実ですが、
「実は進行がんでした」という結論になる可能性は極めて低いです。

手術を「最後の手段」として、先送りしても、
今すぐ行っても、結果(予後)は同じなのであれば、
経過観察して、手術を先送りにすべきだと思います。

もちろん、医師の辞書に「経過観察」などという言葉はありませんので(笑)
様子をみたいといえば、反対されると思います。

しかし、ここは一旦手術を回避し、
食生活と生活習慣を改善し、何か月か後に経過をみるという方法が
ベストだと思います。

抗がん剤治療については、「手術よりも一歩前の手段」として
残しておくイメージです。

体質の強化を行うときに、抗がん剤は大きなマイナス要素になります。

腫瘍が大きくなり、「薬で小さくしないと危険だ」という状況であれば
やむを得ず使わざるをえません。

ただし、今はそのタイミングではないですし、
徹底して体の状態を良くするためにも、
抗がん剤治療も「次の手段」として残しておいたほうが良いと思います。

ユキさんの回復を心より祈っています。


 

【その後のユキさんの経過】

子宮体癌の進行を確認するため、検査を受けるが、
残念ながら、腫瘍は拡大傾向に。

不正出血も続いていることから、
抗がん剤治療を受けることを選択。

抗がん剤治療の10日間の入院に備え、
医療用かつら等も準備し、病棟に入った。

しかし・・・当日になって、

「抗癌治療を行って、癌が小さくなっても、根治のために、
 予定通りの標準手術は避けられない」と説明される。

標準手術を避けるために抗がん剤治療を希望したのに、
「どうなっても手術が必要」なのであれば、
抗がん剤治療の意味がない・・・。

勇気を出して、一旦中止を申しでて帰宅。


抗がん剤治療の可能性がなくなったことで、
医師からは、強く「子宮と卵巣+リンパ節」の摘出手術を
強く薦められるが、最後まで最低限の手術を希望。

わずかな希望を持って訪れた病院から、
「リンパ節の廓清はせず、子宮と卵巣だけの手術にしましょう」
という了解をとりつけた。

それでも、「リンパを取るのは標準治療であり、
それを断ったのは、異例の事である。」

リンパより命が大切だ。リスクが大変高い。
後遺症が怖くて癌を甘く見て、過去にもリンパを残して、
半年後に死んだ患者がいた。自分の命なので、
医者は何も言えないので、ご家族で充分考えた上、
書類にサインして下さい。」と最後に執刀医に言われる。

そして、4月の下旬に手術を実施。


【手術を受けた、ユキさんからの報告メール】

ユウジさん、

子宮体癌の手術を終え、5月初旬に退院致しました。
現在自宅療養中です。

進捗を報告させて下さい。

医師から癌発覚時のⅠb期から進行し、
Ⅱ期になっている事が確実だろうと直前まで言われましたが、
最後までリンパ節廓清を拒否し、
標準治療ではない異例の
単純子宮摘出(子宮全摘出、両卵管・卵巣の切除)を行いました。

手術1週間後、予想以上に大きな傷口を見たときの
ショックは相当なものでしたが、リンパ廓清を行っていたら、
胃からの開腹だったので、
それを思うと自分を納得させる事ができました。

入院中の2週間は、
医師が「リンパを取らなかったので、
追加治療として6カ月の抗がん剤は必須です。」と毎日言われていました。

昨日が、とうとう病理結果が出る日でした。

自分でいろいろ考え、どんな結果を告げられても、
抗がん剤は拒否しようという決断を持って、
病理結果を聞きに行きました。

そうしましたら、奇跡がおきました。

癌は子宮内膜にとどまっており、
浸潤は全くどこにもなかったとの結果でした。

一番初期のⅠa期だったのです。

この段階とわかっていれば、卵巣の摘出の必要もなかったし、
もちろんリンパも取る必要はないステージでした。

不幸中の幸いで、本当に嬉しい瞬間でした。

でも、もし、はじめから医師の言う通り、
広範囲手術を受けていたら、リンパもすべて取られ、
大きな傷跡と後遺症に今後何年も悩まされるところでした。

卵巣はもう取ってしまったので仕方がないですが、
リンパを守れてよかった。

そして、抗癌剤治療も免れてよかった。

今後は経過観察に入ります。

卵巣を取ったことにより、早速めまい、突然の発汗、
偏頭痛などが起こっていますが、
これは今までの不摂生の自分への戒めとして、
今後自分の身体を労っていきたいと思います。

再発だけはしないように、食生活に心掛けていきたいと思います。

本当にいろいろ助けて頂いて、
ユウジさんとの出会えた幸運に本当に感謝しています。

あと1週間ぐらい、体力の回復をはかって、
仕事に復帰しようと考えています。

本当に自分の節目になるような、経験です。


【ユキさんの事例から学ぶべきこと】

ユキさんは、大切なリンパ節を守ることができました。

そして、抗がん剤を身体の中に入れることも
防ぐことができました。

彼女は、私のアドバイスを受け入れてくださり、
最後まで妥協せずに、自分が後悔しない道を選び抜きました。

その結果が、形となって現れたことは、
私にとっても、すごく嬉しいことでした。


そしてもう1つ。

彼女は、「がんを治す生き方」に沿った食事、
サプリメントをコツコツと続けていました。

何をしても止まらなかった不正出血は、
手術を受ける前にはすっかり無くなっていました。

ご本人も「癌の症状が全くないです。
生理や不正出血も止まり、サプリや食事療法をして数カ月になりますが、
貧血も治り、便秘もなおり、健康が回復して元気です」

とおっしゃっていました。

なぜ、増大傾向にあり、進行していると
思われたがんが、ストップしていたのかは誰にも分かりません。

しかし、できることをきちんと継続して実践し、
自分の体を守るのは自分だけ、と決意して取り組まれたことが、
良い結果を生んでくれたのだと、私は思います。


今は、忙しすぎた仕事も変更され、
不規則で乱れていた食生活も改善されて、
今までの人生で最も健康な毎日を過ごされています。


「意志あるところに、道は開ける」


がんとの闘いは厳しい道ですが、
判断を他人に委ねず、自分の意志で歩くことが大切です。

でも、一人で歩くのは不安です。

そんなときのために、メールサポートがありますので、
あなたも迷ったときはメールくださいね。


ユキさんには、私も多くのものを学ばせていただき、
この出会いに感謝いたします。

この場を借りて、お礼を申し上げます。

ありがとうございました。